【前編】“鍵を託す安心”を形にしたキーストック誕生物語
2025.10.30
  • キーボックス
  • 開発エピソード


「鍵を安全に預けたい」「現地に行かずに受け渡ししたい」――。
そんな現場の声から生まれたのが、キーストックシリーズです。
海外製品にはない日本の暮らしに寄り添う工夫と、使う人への思いやり。
“安心を託す”ことを形にするために、開発チームが重ねた試行錯誤の裏側をお伝えします。

第1章
開発のきっかけは「現場の小さな声」から

キーストックシリーズの開発は、「鍵の受け渡しをもっと簡単にしたい」という現場の一言から始まりました。
不動産管理や建築現場、リフォームなど、現地に行かずに鍵を渡すニーズが急増する一方で、当時は一部海外製で「そのような用途に使用出来そうなキーボックス』はありましたが、様々なニーズに対応出来る製品はありませんでした。

「玄関周りに置くには大きすぎる」「壁に穴を開けるのは不安」「鍵が見えてしまうのでは?」
そんな声を前に、私たちは“日本の暮らしに合うキーボックス”をつくる決意を固めました。
単なる輸入代替ではなく、暮らしに自然に溶け込み、誰もが「これなら安心」と感じられるものを目指す――。
その挑戦が、キーストック開発の第一歩でした。

第2章
“安心を守る道具”という新しい発想

目指したのは、ただの収納箱ではなく“安心を受け渡すツール”。
防犯性はもちろん、使いやすさや設置のしやすさ、デザインまでもが信頼につながる。
その考えのもと、キーストックは「誰でも設置できる」「どの世代にも使いやすい」をテーマに開発されました。

ダイヤルの視認性、番号を覚えやすい操作感、そして景観に溶け込む落ち着いたデザイン。 小さな工夫の積み重ねが、プロの現場から家庭まで幅広く受け入れられる理由になっています。

特に設置のしやすさは徹底的にこだわり、工具が苦手な方でも安全に取り付けられる構造を実現しました。
「安心して使える」ことこそが、私たちの技術の目的であり、存在意義なのです。

第3章 
現場の声が導いた“それぞれの改良物語”

  • 「既存の海外製は大きすぎて日本の住宅には合わない」
    ――そこから誕生したのが《キーストックハンディ》。
    狭い設置環境でも収まりがよく、横開き構造で鍵が落ちにくい設計です。
  • 面格子やフェンス設置での「斜め掛け問題」を解決した《キーストックMINI ツル長タイプ》。
    独自の傾斜シャックルにより、見た目もスマートに。
  • 高齢者の声から生まれた《ボタン式キーストック》。
    「夜間に番号が見えにくい」「ダイヤルを回すのが大変」という課題に、感覚や位置で開けられるボタン式で応えました。
  • さらに《N-1260N-2364シリーズ》では、壁掛け・シャックル両対応に加え、緊急解錠キー付きタイプやレバーハンドル対応など、多様なニーズに対応。

どのモデルにも共通しているのは、「使う人の声を起点に設計する」という姿勢です。

締めコメント(次回予告)

現場の声から生まれ、使う人の声で進化してきたキーストック。
次回(後編)では、そこからさらに進化した“使ってからの安心”と、これからの挑戦についてご紹介します。